ベルギーの首都ブリュッセルは、ヨーロッパの中心に位置する多文化都市であり、歴史と芸術、美食と政治が交差する特別な場所です。その象徴ともいえるのが、世界遺産にも登録されている「グランプラス(La Grand-Place)」。この壮麗な広場を中心に、ブリュッセルの魅力をたっぷりとご紹介します。
この記事では、グランプラスとその周辺エリアを中心に、観光スポット・見どころ・街の雰囲気をリアルな画像と共にお伝えします。
グランプラス(Grand Place):世界で最も美しい広場のひとつ

グランプラスは、「世界一美しい広場」とも称される壮麗な石畳の空間です。15世紀から17世紀にかけて建てられたギルドハウスや市庁舎が取り囲み、バロック、ゴシック、ネオクラシックといった様々な建築様式が混在しながらも調和しています。
広場の中心に建つのは、ブリュッセル市庁舎(Hôtel de Ville)。その尖塔は96メートルもの高さを誇り、建物全体が彫刻と装飾で覆われた傑作建築です。昼間は黄金の装飾が太陽光に照らされ、夜にはライトアップされて幻想的な雰囲気に包まれます。
観光客が広場を見上げて息をのむ姿、地元の人がベンチで語らう姿、そのすべてが「生きた歴史」の一部。年間を通して花のカーペット、光のショー、マーケットなどのイベントが開催され、ブリュッセル市民にとっても大切な憩いの場となっています。
建築の調和美を感じる日中のグランプラス

時間帯が違えば、グランプラスの表情も変わります。こちらは昼間の様子。青空の下、白い雲が背景に広がり、各ギルドハウスのファサードがくっきりと浮かび上がります。
建物の細部には、それぞれのギルドの象徴や金の装飾が施されており、歴史的背景を想像しながら歩くだけでも楽しいスポットです。例えば、ビール職人、パン職人、仕立屋、鍛冶屋など、それぞれの職能団体が誇りを持って建てたファサードが並び、今なおその名前が建物に残されています。
この空間では、ただ「観光する」というより、「時間の層を歩く」という感覚を味わうことができます。歴史的建造物が大きな美術館でありつつ、日常の一部として現役で使われている。そのリアルさが、ブリュッセルの魅力のひとつです。
活気と色彩にあふれるグランプラスの人々

グランプラスは建物だけではなく、「人の息遣い」が感じられる場所でもあります。観光客が地図を見ながら感嘆の声を上げる一方で、地元の子どもたちが広場を駆け回り、カフェのテラスでは人々がビールやワッフルを楽しんでいます。
この広場は「写真に映える場所」という以上に、「滞在したくなる空間」でもあります。近くには**チョコレートショップ(ピエール・マルコリーニ、ノイハウスなど)**や、老舗のカフェ、ワッフル店、ビアバーも並び、グルメ好きにもたまらない場所です。
さらに、季節やイベントによっても雰囲気ががらりと変わります。春には花々が飾られ、夏にはコンサートが開かれ、冬にはクリスマスマーケットとイルミネーションで夢のような世界が広がります。
周辺観光スポットとグルメも見逃せない
グランプラスを拠点に、徒歩圏内に多数の観光スポットが点在しています:
小便小僧(Manneken Pis):愛らしいブリュッセルのアイコン。季節ごとに衣装も変化。 チョコレート博物館:ベルギーが誇るチョコレート文化を五感で学べる体験型施設。 ギャルリー・サンチュベール(Galeries Royales Saint-Hubert):アール・ヌーヴォー様式の美しいショッピングアーケード。
そして食の街としても知られるブリュッセル。ワッフル、ムール貝、フリッツ(フライドポテト)、ベルギービールなど、何を食べてもレベルが高く、飽きることがありません。
まとめ
ブリュッセルは、単なる「EUの首都」ではなく、歴史と芸術、暮らしと文化が交差する都市です。その魅力の中心にあるグランプラスは、どこを切り取っても美しく、どこを歩いても物語があります。
黄金に輝く広場で、ヨーロッパ建築の真髄を堪能し 観光と日常が交差する場所で、人の温かさに触れ グルメと芸術の融合を肌で感じる旅を楽しむ
ベルギー旅行の第一歩として、あるいはヨーロッパ周遊のハブとして、ブリュッセルは間違いなくおすすめの都市です。ぜひあなた自身の目で、この美しき広場の魅力を確かめてください。